空色妄言ゴシックブルー - 外廻りの時にあったネタ

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顧客の家に訪問しまくってた際の願望。
さっきのに比べてやや簡単に。

【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画を募集します。

条件は「空から女の子が降ってくること」です。要約すると「空から女の子が降ってくる」としか言いようのない話であれば、それ以外の点は自由です。


「こんにちは、郵便屋さん。今日はなにを持ってきたの?」
「こんにちは、お嬢さん。残念ながら、夢を運んじゃいないのさ」

幾度目かのやり取り。
少し間をおいて、二人でクスっと笑いあった。

***

最初に言っておくと、僕は郵便屋さんではない。
無論公僕でもない、ただのしがない専門卒の営業マンだ。
極悪でない、せいぜいが「狡い」程度の人間なので、まだおてんとうさんの下を歩けます。

彼女と出逢ったのは、普通なら思い出したくもない真夏の外回り。
少し涼もうと、照りつける陽光をさえぎる高い家の陰に入ったところだった。

気がついたのは僕が最初。
うんしょ、うんしょ、という声に頭上を見ると、水色の、うわさ、透けないかなぁ、じゃなくて、えと、天使さんがいたのですよ。明らかに高級そうな天使さんが逆ロッククライミングよろしく家の壁を降りているのです。

「あぶないですよ」
「えっ!?」
思った以上に冷静に声が出せたけど、逆に驚きは二乗分少女に言ってしまったらしい。
明らかに腕力握力一般以下そうな天使さんは、振り向いた拍子にまっさかさまに・・・っておい、おい!

危なっ

***

結果報告。
突発的な緊急事態に僕の中の小宇宙が弾け超人的な能力を発揮する。

「磨かれた反射神経が咄嗟に手持ちのチラシを放棄し、全人類の漢パワーが僕に力オブパワーを漲り」のところで衝突。割と低空から降ってきた少女との出逢いはそう、激突というよりは衝突的な微妙な(やーらかい)インパクトだったのでした。

***

家出未遂少女を救ったんだか悪いことしてしまったんだかは置いといて、それがきっかけとなって僕らは話をするようになった。

部屋からあまり出られない彼女はもっぱらパソコンで知った知識や僕が忘れてしまった学生時代の教科書の話。僕の方は、・・・世知辛い話をするのもなんなので、少しばかり夢のある話ばかりしていた。
星空を見るにはあそこが良い、とか、あの場所は見晴らしがよくて心落ち着くなどなど。
ここから彼女が知っている物語で話題を続けてくれるのが楽しかった。もしかしたら気を使ってくれていたのかもしれない。

***

今日も僕は足を向ける。ゆっくりと、楽しかった時間をかみ締めるように。

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