絶望と絶望の間にある希望に縋りつくことで堕ちる、さらなる奈落。
己の世界の変化による価値観の錯覚、救いは破滅に直結する。
一つの怪異をきっかけに急変する二人の世界。
「現実の中の異常」にすむ主人公、「怪異」を望み「異常の世界」に身を置くことを望み続けたヒロイン。
それでも、「普通」を望んでいた。
「普通」に求め続けた主人公と、彼を「支え」とし、壊れることを求めながらも自分を殺すことは拒み続けたヒロイン。
互いが互いに「無いもの」に縋っていた。
彼の世界は崩落する。彼女の崩壊は止められない。
起こるべくしてそれは起こる。
終わるべくして全ては終わり、続いていく。
ちーちゃんは悠久の向こう (日日日 著
と、ちょっと俺ポエマー的な感想にして反省なんてしないぞ。
すげぇ面白かった。
切り口が。
頭に浮ぶ最悪がそのまんま起こる世界な感じか。
悪意が作為的すぎて。
展開が文字通りに悪夢めいてて。
ちーちゃんを、主人公の中の架空の人物とかなオチで考えてた。
もしくは「怪異なぞ一(はじめ)から存在していなく、全て主人公を貶めるセンパイの罠」とか。
あ、そうだ。これから読む人向けに。
久美沙織さんだったっけか? 解説は読まないが吉。
別に個人のラノベ批判は構わんが話がうざい。
特に著者の勢いある面白い後書きのあとだと余韻台無しな気がする。
※追記。
「黒ツン」とか思って読むと面白いようだ。
真面目に怒っちゃダメなんだ。萌えるんだ!