やさしい心を持った出自不明の死神が視点。
死神の活躍ではなく、中心におかれた人の生と死をメインとした物語。
寓話というよりは、少し寂しめのポエム調。
命の流れ、死んでいく命は止められない。
それはとても哀しいこと。
それはとても悲しいこと。
命を運ぶ死神に、だから心は必要無い。
でも、それでもこのココロは、感じることを止められない。
失われる命は止められない。
ならばせめて、その命が、その命に関わるものに何かを遺せるよう。
小さな奇跡を。
心尽くしの優しい奇跡を。
しにがみのバラッド。
こういうの、割と好き。
お気に入りは「傷跡の花。」と「あの日、空を見てた女の子。」
アダルトチルドレンな死に方多分オーバードーズな主人公が命を肯定する物語。
祝福された世界に生かされた少女が現実に全てを奪われる物語。
死(かこ)から生(げんじつ)へ。
生(げんじつ)から死(そのさき)へ。
この二つは掲載順じゃないとしたら編集の技。
こういう順番でやると幸福度と絶望度の累乗効果ってやつですな。
9巻まで出てるけど、多分この一巻が全体の集合みたいなもんだろうなーと漠然と思ったり。
機会があったら続編読んでみたいかも。
意味不明に「揺り籠から墓場まで」ってフレーズが浮ぶのは何故だ。