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・主人公
男。長男。実家暮らし。
・長妹
妹1。長女。
主人公と過去にいろいろあり。
現在はそれが元で実家から離れ、次妹と一緒に住んでいる。
・次妹
妹2。次女。
長妹と一緒に住む。
主人公が妹たちに会いに、彼女たちの住居に行った、その夜のはなし。
いかに普段気丈に振る舞っていても、中身は年端もいかない少女。久しぶりの兄貴との再会がよほど嬉しかったのか、次妹のテンションはずっと高いままだった。
いつも一緒があたりまえだったあの頃。失くして気付いた当たり前という宝物。それが再び、一時といえど戻ったのだ。嬉しくないはずがない。
少女は穏やかな寝顔。満足げに仮初めの楽園に浸っている。
「‥‥眠れないの?」
黒く閉じられた幕の中で長妹の声。
「‥‥うん。いろいろあってね」
楽園へは入れない。
2人だけの、一夜のはなし。
幼い頃、まだ世界の広さを漠然とすら描けない時代、行き場のない恋情は身近な対象へと向かう。
男なら母親、それから、妹。女なら父親、それから、兄。
それはごく自然な完成形。故に、バランスを失い崩れることの決まった儚い理想。
俺が妹を好きになったのも、妹が俺を好いてくれたのもごく自然の当たり前。そして、それが周囲によって壊されるのもまた、当たり前のことだった。
「‥‥『お兄ちゃん』」
次妹の真似をして、いや、最初にこう呼んでいたのは長妹の方だ。久々の言葉にはどれだけの想いが詰まっているのだろう。万感と言うにはあまりにも距離が違いすぎる。
「次妹、寝ちゃったね」
「ああ。楽しかったけどさすがにロリには勝てない。どこからあんなエネルギー出てくるんだか」
「それは、次妹がお兄ちゃんのこと好きだからだよ。一緒にいることが一番大切だから、必死にそこにしがみつこうとする。愛は無限なんだよ」
「‥‥そっか」
「わたしも、そうだったから」
「ああ」
俺もきっとそうだった、とは言えない。清純を興味本位で踏みにじった俺に、誠意すら見せられなかった俺に、それをのたまうことは出来ない。
「好き、だったよ。お兄ちゃん」
この暗幕に感謝する。
言葉は閉じれても防げない表情を隠してくれる。覗いてはいけない彼女の顔を隠してくれる。
俺は最後に、静かにもう一度だけ
「ああ」
呟いた。
「でも、それもおしまい。私の一番は変わってしまった」
それを責められない。
「だから、私はアナタを許さない」
それでも想いはいつも同じだから。
「私は次妹が好き!大好き!だから、ロリコンのお兄ちゃんには絶対手を出させない」
「無駄だ。俺のゲイボルクは止められん!」
「黙れ月厨! 泊まったのが命取りよ!その悪しき一物、ここで断つッ!!」
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